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2011年度理事長予定者所信 | PRESIDENT'S POLICY

2011年度 (社) 鳥取青年会議所 第53代理事長予定者 山根 康穂

2011年度 (社) 鳥取青年会議所 第53代理事長予定者 山根 康穂

生年月日 : 1974年4月27日
事業所 : 太陽商事 有限会社
役職 : 専務取締役

(社)鳥取青年会議所における履歴

1998年 後期入会
第3事業委員会 委員
1999年 総務委員会 委員 兼
日本青年会議所中国地区協議会 GTS特別委員会 委員
2000年 第2政策委員会 委員 兼
日本青年会議所中国地区鳥取ブロック協議会 スポーツ大会実行委員会 委員
2001年 第3事業委員会 副委員長
2002年 会員開発委員会 委員 兼
日本青年会議所中国地区鳥取ブロック協議会 会員大会実行委員会 委員
2003年 総務委員会 委員長
2004年 専務理事
2005年 「日本一」誇り創造委員会 委員長
2006年 副理事長
2007年 特別委員会 委員長
2008年 50周年準備特別委員会 委員長 兼
因幡ビジョン特別委員会 委員
2009年 50周年実行特別委員会 委員長 兼
因幡ビジョン特別委員会 委員
2010年 副理事長

はじめに

 因幡地域には、多くの財産が存在しております。国の天然記念物である雄大な鳥取砂丘をはじめ、無形文化財である麒麟獅子舞、美しい自然や素晴らしい伝統文化・歴史、温厚知的な因幡の人柄など、「ふるさと」にある財産に対して誰もが誇りと愛着を持っています。そんなかけがえのない「ふるさと」を守り続けてきた先人に感謝の気持ちを忘れてはいけません。そして未来を担う次世代に「ふるさと」を守る精神を継承していくのが、私たち責任世代の務めであります。戦後の日本は経済や消費に重点を置き、物質的に豊かになりましたが、心の豊かさに変化が生じ、近年は混沌とした社会情勢や不安定な経済状況、そして道徳心の崩壊など様々な問題が起きています。 私たちは、いったい何をしなければならないのか?

 私が青年会議所を知ったのは、今から14年前に遡ります。当時から我が国の高齢化社会が問題視され、日本を復興・発展させた先人たちの将来に不安を感じていた私は日本青年会議所が提言していた「超高齢社会進化論」を知り、"自らの心の成長と、すべてが共生できる「まちのしくみ」の進化"の考え方に興味を持ったのがきっかけでした。幸いにも1998年に社団法人鳥取青年会議所に入会する機会に恵まれ、「地域のため」、「多くの人々のため」、「そして自らの成長のため」、今日まで多くの仲間と一緒に修練・奉仕・友情と言った貴重な経験をさせて頂きました。私が青年会議所で最初に学んだのは、「行動を起こす勇気」でした。熱い情熱と志高い仲間がいれば、何も恐れる事はありません。勇気を持って地域が抱える問題点を皆で解決するのが"まちづくり"の本質だと思っています。

 私たちは責任世代として、地域の問題点を率先して解決する行動力を次世代に継承していく必要があります。そして「ふるさと」を守り続ける使命を果たしていかなければなりません。

邁進力ある"まちづくり"

 現在の因幡地域には鳥取自動車道開通が及ぼす経済変化や、少子高齢化に伴う人口減少など様々な問題を抱えています。このような地域の問題に取り組むには一人の力では限界が生じてしまいます。「誰かが解決してくれるだろう」と言う人任せの考え方では何の変化もおきないでしょう。"まちづくり"には、新たな発想を作りだす創造力と情熱を持った行動力が必要とされます。この二つの力の原動力となるのが邁進力であると思います。邁進力とは、失敗を恐れる事なく元気に突き進む能力であります。私たちが取り組む"まちづくり"は現状の問題点を把握して、調査研究に汗を流し、過去に無い新たな発想を生み出しては行動を起こします。向上していく気持ちが無くては創造力や行動力は生まれません。私たちには自らを向上させる邁進力が必要なのです。

 一人一人がその能力を発揮していけば、地域は活発な運動体となるでしょう。そして地域が果たす役割を明確にしてこそ、真の自立した地域が実現されます。今こそ、邁進力ある"まちづくり"をこの因幡地域で行っていきましょう。その為には私たちJayceeが先頭に立って邁進力を発揮していくべきです。地域の問題解決に必要なのは、まずは一人一人のやる気が輝いていくことからです。

率先垂範する"ひとづくり"

 "まちづくり"を行う上で最も大切なのは"ひとづくり"です。社会開発も人が育たなければ何の意味もありません。では私たち青年会議所が推進する"ひとづくり"とは何でしょうか。

「環光のまち因幡」

 因幡地域の重要文化財である仁風閣を命名した東郷平八郎は、自らが海軍の先頭に立ち指揮をとり率先垂範する姿が後世まで人々に伝わりました。上から目線で人を育てるのではなく、普段から模範となる言動と行動を示すことが真のリーダーシップだと考えます。邁進力ある"まちづくり"は一人一人の成長によって継続させる事が可能です。私たちが"まちづくり"を率先垂範していき、多くの人々に共感され一緒になって地域の問題解決を実践していく事が"ひとづくり"の大切な要素であると考えます。地域への自信と誇りがあるからこそ、苦手な事も恐れずに挑戦していけるのではないでしょうか。元気に"まちづくり"活動に励み、一人一人が学び成長していく率先垂範する"ひとづくり"こそ、社会開発の重要なキーワードなのです。

STEP UP「環光のまち因幡」推進運動

 創立50周年の際に策定して実行した新運動ビジョン「環光のまち因幡」推進運動は、2011年度で3年目を迎える事となりました。10年後の目標として、3つの政策を因幡市民と協働しながら推進し、ビジネスとして成立させる。そして「環光のまち因幡」推進運動の地域イメージを定着させ、因幡地域に環境研究や自然環境を求めて人が集まり、地域経済を活性化させる。このように策定から10年間は継続性と発展性を持って取り組んでまいります。その間に5年を目安に修正を行っていきますが、2014年度の創立55周年までには進捗状況を基に5年間の検証・評価を行う事が必要とされます。その為にも2011年度は更にSTEP UPさせた「環光のまち因幡」推進運動となるように、より具現化した運動展開を目指してまいります。

【因幡のグリーン政策委員会】
 因幡地域の特徴を活かした環境保全活動を基本として、多くの方々が関わりを持てる「鳥取JCしいたけの森」の保全と維持管理を行うと共に、人と自然の繋がりが更に深まる事業展開を行ってまいります。
【究極の田舎政策委員会】
 「とっとり暮らしサポート倶楽部」との連携を図り、交流人口増加を目指した因幡のロケーションと魅力あるツールを発信する啓発事業に取り組んでまいります。
【新生鳥取砂丘政策委員会】
 「鳥取砂丘」=「環境」を基軸とした地域活性化に繋がるアクションプランを実行すると共に、鳥取砂丘イリュージョンの更なる発展に寄与してまいります。

 「環光のまち因幡」推進運動の大切な視点である「人と人の環」は、発掘・協働・連携をキーワードとして、また「未来への光」は、人材育成・創造と発信をキーワードに3つの政策に盛り込んで事業化を進めてまいります。

 青少年育成や社会参画意識の必要性も考え、委員会設置して、「環光のまち因幡」推進運動を更なる発展に繋げていきたいと考えます。活動を通して多くの鳥取JCサポーターを作り会員拡大にも繋げ、邁進力の実践が率先垂範となるように努めていきます。

公益法人制度改革とJC活動について

 公益法人制度改革は、私たちにとって大きなチャンスのように感じます。この度の制度改革は、"まちづくり"を担う意識改革の手法として存在していると思います。将来にわたり公益的な活動を行い、JC運動の発展を進めると共に、JC活動の在り方についても検証する機会が増えると考えております。

 2011年度の公益法人制度改革を見据えた対応として、まずは会務系委員会の再編成や予定者会議のスケジュール見直し等も行わなければなりません。予算折衝も早期に行いますが、誤解してはならないのが予算ありきの事業計画ではないと言うことです。ダイナミックな創造力や行動力が結果的に予算に反映されるはずです。そして次年度以降も意識して事業計画と予算を慎重に組み立てていきましょう。「公益」=「世の中の役に立つ」を理解していれば透明性のある活動や会計が行えるはずです。

 私たちJayceeは公益法人制度改革による組織の混乱や、型にはまった活動を行わないと信じています。決して臆すること無く、JC運動とJC活動を理解して全会員が一丸となり"まちづくり"と"ひとづくりに"邁進していきましょう。

最後に

 青年会議所には、自らが成長できるチャンスの場面がいくつもあります。諦めてしまってはチャンスを活かす場面はありません。1959年に創立した鳥取青年会議所は、戦後の荒廃とした時代背景や震災からの復興を目指して"まちづくり"と"ひとづくり"を今日まで取り組んでまいりました。多くの先輩方は「地域のため」、「多くの人々のため」、「そして自らの成長のため」を信じて志高い仲間と共に諦めることなく活動を展開されてきました。組織の結束力と邁進力が鳥取青年会議所の醍醐味のようにも感じます。全ての会員の心を一つにして、さきがけの団体としての役割を世の中に伝え、積極果敢なJayceeの活躍を皆でしていこうではありませんか。

 私は全会員の成長と喜びに触れたい、そして邁進力を持って地域の潤いを取り戻したい。そんな思いから、2011年度 社団法人鳥取青年会議所の理事長として立候補をさせて頂きました。誠心誠意の決意を持って一年間、JC運動とJC活動に邁進する覚悟であります。私の固い決意表明を何とぞ皆様にご理解して頂きたいと思います。明るい豊かな社会の実現を目指して、一緒に頑張っていきましょう。

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